ADHDでも東大に入った学習成功法
ADHDは勉強が苦手と言われています。
同じ発達障害でも、アスペルガーの方は学歴が高い傾向にあります。
理系が得意な方が多く、得意分野に関しては集中力があるからです。
元東大院生の「東大生の4人に1人はアスペルガー症候群」というツイートが話題を呼んだこともあります。
⇒東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」
⇒「東大は日本一アスペが多い大学」 一流大・一流高校ほど多い
一方、ADHDは知能が低いわけではないのですが、集中力とやる気がないため
とにかく努力ができません。
ここを何とかすることが、最大のポイントになります。
私のADHD当事者会での知り合いに、
多動・衝動性優勢タイプのADHDにも関わらず東大に入った方がいます。
彼に話を聞いたところ、
塾には行かず、進学校の授業だけで東大に現役合格したそうです。
それでは何か特別な勉強法があったのかというと、
そんなことよりも、環境を整えることが一番重要で
一番気を使った。とのこと。
彼の話を参考にしながら、ADHDの方が勉強で成果を上げるためのコツを書きだしてみました。
受験だけでなく、資格の勉強などにも参考にしていただけるかと思います。
一つに集中する
ADHDは一つの事に集中できずいろいろな事に興味を持ってしまう特性がありますが
頭の中を整理するのが苦手なので、頭がごちゃごちゃになって結局どれもこなせずに終わってしまいます。
いろいろな事に手を出していると、なにかひとつ問題が起こっただけで他の事も手が付かなくなってしまうので、
一か月~半年単位で時期を決め、
部活なら部活、勉強なら勉強だけに集中して過ごすことが成功のカギです。
これは大学進学後や、社会に出てからもそうです。
サークルやバイト、遊び、習い事などあっちこっちに手を出さず、
仕事なら仕事、恋愛なら恋愛と一つだけに決めて集中すると上手くいきますよ(体験談)。
やる気を出すテクニック
勉強のやる気を出すために、有効なテクニックを紹介します。
こちらの記事でも より詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
⇒ADHDでも受験はバッチリ!やる気勉強法。
⇒3日坊主を克服するには
・とりあえず動いてみる
やる気が出る → 体を動かす
ではなく、
体を動かす → やる気が出てくる
が真実です。
最初から気負うと動けないので、
とにかく一分だけ机についてみる。
一問だけ解いてみる。
それをしているうちに、だんだん手が動くようになってきます。
・勉強できたら表にチェック
どうしてもやる気が出なくて、サボってしまう日もあるかもれません。
そうすると罪悪感がたまってますます勉強に嫌気がさすと同時に
自信を失って、だんだんとだらけてしまいがちです。
ノルマをこなせたら、カレンダーなどにチェックを入れていくと
自分がちゃんと頑張った証が残るので、ときどきサボったとしても続けていけるようになります。
・サプリメントと薬でやる気を出す
ADHDがやる気が出ないのは、脳内のドーパミン不足のためです。
チロシンやアクセプタなどのドーパミンを増やす薬&サプリでやる気を出すこともできますよ。
⇒[脳力アップ] ADHD悩み別スマドラ・サプリ
⇒アクセプタの効果について [ADHD治療薬]
また集中できるよう、机の周りに勉強関連以外のものを置かないことも大事です。
ケアレスミスに注意!
集中力やワーキングメモリ不足のせいで、解き方は正しくても計算ミスや記入漏れなどのケアレスミスがやたら多いのもADHDの特徴です。
問題を解いた後は見直しを忘れず、さらに試験前にはチロシンを飲んでおくなどの対策も有効です。
センター試験や大学入試などのいつもと違う場所、要領でテストを受けるときは
忘れ物や電車の乗り間違いなどなど試験以外でのミスも連発しがち。
忘れ物に注意し、一時間は余裕を見て到着できるように心がけましょう。
参考記事⇒ワーキングメモリーを鍛えるトレーニング
勉強を強制しない。
これは本人ではなく保護者の方に気を付けてほしい事ですが、
成績に関してあまり口うるさく言わないでいただきたいのです。
東大など一流大学の学生の過半数は、親から「勉強しなさい」と言われたことがないそうです。
⇒「東大合格する子の親は勉強しろと言わない」は本当?
⇒「勉強しろ」は禁句!? 東大に合格した子どもの親に共通すること
特にADHDの場合は、言い方は悪いですが脳の欠陥によってやる気が起こらないので
いくら脅されようと、叱られようと、しなければいけない事だと分かっていても
どうしても体が動かないのです。
それこそ、一時間以内にやらないとシぬ。という状況でもない限りは。
毎日毎日勉強しろと注意したり、見張られていては
ますます勉強が嫌になるだけです。
たとえその場では、勉強したとしても
長期的に見れば受験合格から遠のいています。
東大卒の知人は、図書館や部室に通いつめ、なるべく親と接触しないことでモチベーションを保っていたと言います。
ADHDを含む発達障害支援センターのケースワーカーによると
「テストの点が悪くて たとえ大学に行けなかったとしても、勉強は何歳からでも始められる。
もし思うような人生にならなくても、それは自分の責任だ。」
と突き放してしまったほうが、逆に結果を出すケースが多いそうですよ。
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