お酒はADHDの特効薬!?アルコールで脳が覚醒するしくみ



ネットで、ADHDの薬は何が一番いいか?といった話題になったとき、
意外にも「お酒が効く」という意見をよく目にします。

…これ、実は私も前々から思っていました。
昔、私が何も薬を飲んでいなかった頃は 人と話す時も頭が回らず、周りに気が利かず、すぐ持ち物を落としたりと酷い有様でしたが
なぜか 飲み会で酔っぱらっているときだけは、面白い言葉がポンポン出てきて、周りの事が良く見えて、人気者になれたのです。

そこで、「ADHDにはお酒が効く」というのはやはり本当のことではないかと思い調べてみたところ、このような記事が見つかりました。
ADHDの脳は覚醒したがっている

ADHDのシラフ < 定型発達(普通の人)の酩酊状態 ≦ ADHDの酩酊状態 < 定型発達のシラフ

↑これは当たってると思います。
ADHDの人が酔うと、なぜか普通の人とは逆に、脳機能が向上するんですね。
それでやっと普通の人同じくらいになれるという悲しさ。。

 

定型発達はシラフの状態で頭が充分に働いている。だからお酒が入ると、そこから活性が下がる。
一方、ADHDはシラフの状態で脳が不活性だ。だから酒が入るとドーパミン駆動の回路がブーストされて、シラフの時よりも能力が上がる。

↑つまり、なぜお酒がADHDの症状を抑えてくれるのか?については2つの理由が考えらます。

 

①ドーパミンが分泌される


お酒を飲むと、ドーパミンというホルモンがたくさん分泌されて気持ちが良くなります。

ADHDの方は脳のドーパミンが不足しているため、常にやる気が出ず、ボーッとして考えに集中できない状態になっています。
ですがお酒を飲んだ時には一時的にドーパミンが増えるので、脳が覚醒状態になるんですね。

ただし、有名なADHD治療薬のコンサータも脳のドーパミンを増やす効果があるので、お酒と併用すると過剰分泌になる危険があります。コンサータを飲んでいる方は充分に注意してください。

ちなみに普通の人の場合はもともとドーパミンの量が十分足りているため、お酒を飲んでも頭が良くなることはなく、気持ちよくなるだけです。

 

②脳の血流が良くなる


二つ目の理由は、脳の血流が良くなることです。

お酒を飲むと、体中の血行が良くなります。もちろん脳の血流も増加します。
ADHDの方は 前頭葉の一部の血流が悪いことが多いのですが、
アルコールによって脳の血流が良くなることで、本来のパフォーマンスを発揮できるのです。

ちなみに有名なADHD治療薬のストラテラには、前頭葉の血流量を増加させて脳を覚醒させるという、お酒と全く同じ作用もたらします。

 

アルコール依存症には注意!

ADHDはアル中になる人の割合が高いとされています。
その理由は、ドーパミンが不足しているので、脳が強い刺激(アルコールによるドーパミンの分泌)を求め続けるために依存症になってしまうとのことです。

しかし、ADHDの方がアルコールを求める理由はこれだけでは無さそうです。
“アルコールが一時的にADHDの症状を抑えてくれる”とわかっているから、しかたなく飲み続ける人もいるのではないでしょうか。

ADHDの交流サイトでは「ブランデーを小型のスキットルに入れて、職場に持ち込み飲んでいる」という人もいました。
そうするとミスがなくなり、仕事が捗るそうです。

ですがアルコールばかりに頼っていては、いつか体を壊してしまいます。
その他にもいろいろな方法を試してみたり(参考→ADHDの人がドーパミンを出して覚醒する8つの方法)、
または面倒でも心療内科に受診に行って、治療薬を処方してもらうことをおすすめします。

 

コーヒーは逆効果?

一般的に、コーヒーなどに含まれるカフェインは頭を覚醒させてくれるとして仕事中に飲まれていたりしますが、実はADHDの人にはカフェインは逆効果になる場合があると言われています。
確かにカフェインはお酒と同じくドーパミンが分泌されますが、それと同時に興奮作用によって多動性・衝動性に関しては悪化することがあるので注意してください。

アルコールやカフェインに頼らずに、ドーパミンだけを増やしたいならチロシンやムクナなどのサプリメントがおすすめです。

ADHDに効くチロシンの飲み方





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