子供のADHD 子育てのコツ


ADHDの子供にとっては、毎日が不安と緊張を感じやすく、親にとっても悩みやストレスを抱えることが多いかもしれません。
今回は、発達障害児治療の第一人者である榊原洋一教授の著書「初めに読むADHDの本」で語られたADHDの子育て論についてまとめました。

 

ADHDの生きにくさを理解する

ADHDの子供を育てることは苦労の連続です。しかし、一番困っているのは本人だということも忘れないであげてください。
勝手気ままにふるまうように見えても、けして悪意があるのではなく、本人にはどうしようもない事なのです。
叱らても改善することはありません。

 

できない事より、できることを伸ばす

できない事ばかりに注目すると、親も子供もつらくなります。
発想を転換して良い所に注目してみましょう。

ADHDの子供には、
多動・衝動性優先型なら 元気がいい体力がある好奇心旺盛発想力があるなど
不注意優先型なら 落ち着いている穏やかで怒りにくい空想好きなどの長所が出やすくなります。

いいところをみつけたら、大げさに褒めてあげましょう。
普通の事でも、ちゃんとできたらすぐ褒めてあげましょう。
子供の自尊心を取り戻すのに効果的です。

そして良い所を伸ばして、将来に活かせないか 早いうちから考えておくとよいでしょう。

 

他のきょうだいと較べない

きょうだいがいる場合、成績や性格を比べるのは良くない事です。どうしても苦手な事はあるので、責めるのは効果的ではありません。

また反対に、他のきょうだいに、不公平感をもたせないように注意します。
ADHDの子にだけ部屋を与えたり、習い事をさせたり、なんでもADHDの子を優先させたり、兄弟げんかの時に一方だけかばったり…
ということがあれば 不満がたまり、ADHDの子を助けてくれなかったり、行動療法に協力したりしてもらえないかもしれません。

 

身近な親戚やご近所には説明しておく

冠婚葬祭の場で走り回ったりなど、周囲の顰蹙をかうようなこともあるかもしれません。
そんなときは謝ったうえで、子供のADHDを打ち明けたほうがよいでしょう。

言い訳がましく聞こえてしまったり、理解されなかったり、親のしつけのせいにされることもあるかもしれませんが
「しつけが原因ではないこと」「子供の20人に1人と、よくあること」「注意して対処すれば、生活に支障は出ない事」をきちんと伝えます。
ただし遺伝することもある事や、薬の事まで詳しく話す必要はないでしょう。

ご近所同士で子供たちがしょっちゅう一緒に遊ぶ時も、前もって友達の親御さんには話しておくとトラブルを防ぐことができます。

 

不注意による事故やケガを防ぐ

ADHDの子供はとくに事故にあいやすいので、小さい頃からしっかり注意をしておく必要があります。
道路は危険だという事を認識させ、
道を歩くときはよそ見をしないで、人や車に注意しながら歩くよう言い聞かせる。
そして急に走り出さないよう徹底させます。
ふだんから子供の行動範囲を一緒に歩きながら、どんなふうに注意すればいいか教えておきましょう。

また、自転車に乗るようになってからは危険が増すので、その時にも言い聞かせます。遅刻しそうで急いでいるときは特に不注意な運転をしがちです。

 

しつけのやり方

いう事を聞かなかった時に、大声で怒鳴ったり厳しく叱っていると子供は徐々に自信を無くします。
子供が不適切な事をしたときは、怒る代わりにを与えましょう。
「〇〇をしなかったから今日はお風呂掃除がかりね。」「〇〇ちゃったからテレビとゲーム一日禁止」などと因果関係をはっきり理解させます。

一方で、ちゃんとできたことは ささいなことでも、そのたびに褒めてあげてください。

 

毎日の行動表を作る

帰ったらカバンと服を決まったところに置く→宿題をする→明日の準備をする→遊びに行く
など おおまかな行動表を作って毎日の習慣にしてしまえば、年齢が上がるにつれて自発的にやれるようになってきます。

朝は、薬を飲んだか、歯磨きはしたかなどのチェックリストをつくれば忘れ物を減らすことができます。

 

勉強に集中しやすい部屋づくり

ADHDはとても気が散りやすいので、勉強机には余計なものを置かないようにして、すっきりした作業スペースをつくります。
タイマーやスケジュール表が手近にあるとはかどります。
おもちゃや本やゲームは別の部屋に置くか、視界に入らないようにし、テレビの音はなるべく聴こえないようにします。
参考⇒ADHDでも受験はバッチリ!やる気勉強法。

 

得意なものを見つける

ADHDの子供は他の子と自分を比べては、コンプレックスを抱きがちです。
しかし打ち込めるものがあれば、自信をつもって進むことができます。
いろいろなことに興味が移って飽きっぽいという性質はありますが、やってみて、もしそのまま続きそうなものがあれば、その時はぜひ応援してあげてください。

ADHDには苦手な仕事が多く、他の人と同じようにこなせる職業は限られますので、自分の向いていることを早めにみつけて進路を決めることが大切です。
本人が望むならアルバイト、ボランティア活動などさまざまな体験をさせてやり、将来の道を探させてあげましょう。
むやみに行動を制限したり、過保護になりすぎるのは本人の為になりません。
参考⇒ADHDに向いてるバイト(仕事)と、絶対してはいけないバイト

関連記事:ADHDの子供を伸ばして育てる5つのポイント





サイトマップ(全記事一覧)

Sponsored Link



ページトップ